090-3675-0666
06-6335-9600
電話に出れない場合がございますので、
大阪市北区菅原町5番3号大宝中之島ビル1006
リモートで作図をする人が増えた今、私はふと、1998年にフリーランスとして独立した頃のことを思い出します。
当時は土曜も祝日も現場が動き、平均15時間の作図が当たり前。
男性でも体調を崩す人が珍しくない、そんな時代でした。
どうすれば手戻りなく、効率よく作図できるのか。
能力なのか、時間管理なのか、モチベーションなのか。
そう考えてきた期間もありましたが、振り返ってみると、私が本当に大事だと思ったのは 「感情の揺れ」 でした。
■感情が仕事を止める瞬間
2005年4月、尼崎脱線事故のニュース速報が流れたときのことを、今でも鮮明に覚えています。
電話で打ち合わせをしていた手が止まり、テレビを見た瞬間、胸がざわつき、動悸が止まらない。
その日は、気持ちはあるのに仕事がまったく進みませんでした。
「どうして…」
その思いが頭をよぎり続け、集中が戻らない。
このとき初めて、感情の揺れが生産性を大きく左右することを痛感しました。
■ 感情を“ニュートラル”に戻すという技術
それから私は、心が動いた瞬間にぐっと「ニュートラル」に戻す方法を身につけました。
嬉しいことがあっても浮かれすぎない。
悔しいことがあっても引きずらない。
感情を一定の平常心に保つことで、確かに仕事の効率は上がりました。
リモート環境では、誰も見ていないからこそ、自律が求められます。
その意味では、感情をフラットに保つことは、一つの正解だったのかもしれません。
■ しかし、ある日ふと気づいた
長年、土曜も祝日も現場が動き続ける中で、私は常に頭の中で図面を書いていました。
仕事とプライベートの境界線は曖昧で、脳はずっとバタバタと動き続けていた。
そしてある日、ふと気づいたのです。
「私の心、どこに置いてきたんだろう?」
効率を追い求める裏側で、感情を抑え続けた結果、
仕事が終わっても達成感や喜びが薄れている自分がいました。
随時受付中!
■オフィスには“支え合う空気”があった
かつてオフィスで働いていた頃は、同僚の存在が自然と心の支えになっていました。
差し迫った納期も、「みんなで乗り越える」ことで励みになった。
誰かと感情を共有することで、心のバランスが取れていたのだと思います。
一人きりの画面の前で成果を優先するあまり、
私たちはいつの間にか 「自分という人間の体温」 を削ぎ落としてしまうことがある。
今の私は思います。
リモートワークに必要な「自律」とは、感情を完全に消してしまうことではありません。
けれど、揺れたまま放置してしまうと、仕事のリズムが乱れてしまうのも事実です。
だからこそ、心が動いたときに、そっと“ニュートラル”へ戻す小さな切り替えが大切なのだと思います。
嬉しいことがあっても少し落ち着く。
悔しいことがあっても深呼吸して手を動かす。
そんな 軽い切り替えの積み重ね が、リモートという環境で長く働き続けるための支えになる。
感情を抑え込むのではなく、揺れを認めたうえで、また椅子に座り直す。
そんな “人間らしい揺らぎ” を持ったまま働く方が、長く、しなやかに続けられる働き方なのだと思います。
効率の波に、心が置いてけぼりにならないように。今日は少しだけ、自分の感情が動く音に耳を澄ませてみませんか。
5/ 12 火
10:00~12:00
5/ 19 火